コーヒーのえぐみが生まれる7つの原因と今日から試せる見直し術

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コーヒーを淹れたのに「なんか舌の奥に残る…」「後味が重い…」と感じる時ってありますよね。

私も家で30回以上抽出を比べてきましたが、えぐみは“偶然”ではなく、いくつかの条件が重なると必ず出ます。

結論から言うと、家庭でえぐみが出る最大原因は沸騰直後の熱すぎるお湯と、微粉・酸化・過抽出の4つです。そして、ほとんどは今日からすぐ直せます。

えぐみは“焦げ・渋み・過抽出”が重なった不快な後味で、原因をつかめば再現性高くゼロにできます。

筆者:たくみ

ちなみに、湯温を30秒冷ます・挽き目を1段階粗くする、これだけで驚くほど味が整うんですよね。

まずは、なぜえぐみが起きるのか——ここからすっきり整理していきます。

目次

まず結論。コーヒーのえぐみはどうして起きる?

えぐみの正体は、高温のお湯・微粉・挽き目・酸化・過抽出のどれかが崩れたときに起きる「後味の濁り」です。

とくに家庭で多いのは沸騰直後の熱すぎるお湯(95〜100℃)。ここから一気に苦味・渋み成分が流れ出して、舌の奥に残る不快さが生まれます。

まずは一度、下のチェックに触れてみてください。 あなたのコーヒーの“えぐみの根っこ”がすぐに見えてきます。

✔ えぐみの簡易チェック(2つ以上当てはまると高確率)
・飲んだあと舌の奥がざらっと重い
・香りは良いのに後味だけ悪い
・冷めるほど嫌な風味が強くなる
・抽出後半だけ味が急に濁る
・いつも「苦すぎる」「渋い」に片寄る

えぐみは「舌の奥に残る不快な後味」のこと

苦味と渋みの中間のような、なんとも言えない後味。 一度つくと飲み終わってもずっとまとわりつくように残るのが特徴です。

浅煎り・深煎りどちらでも出ますが、原因がわかれば再現性高くゼロになります。

筆者:たくみ

たとえば、深煎りのコーヒーで「最後だけ妙に重い…」と感じる日は、たいてい抽出の後半で過抽出になっているケースが多いんですよね。

家庭で最も多い原因は“沸騰直後のお湯”

ガス火でお湯を沸かして、そのままドリッパーへ。 これ、実は家庭でえぐみが出る圧倒的ナンバーワンの理由です。

95〜100℃の高温帯は成分が一気に溶け出す温度で、香りより先に苦味・渋み・焦げ成分が優勢になります。 特にペーパーの中で微粉が多いと、そこで過抽出が一気に進みやすく、後味のえぐみが濃く出ます。

とはいえ対策はとても簡単で、沸騰後に30〜40秒置くだけで約92〜94℃まで落ち着きます。

筆者:たくみ

これだけで味が本当にスッと整うので、一度試してみる価値は大きいです。

苦い・渋い・後味が気持ち悪いは同じ根っこ

えぐみは、ひと言でいうと抽出のコントロールが“濃い側”に寄りすぎた状態です。 苦味や渋みが強いときも、多くは同じライン上で起きています。

深煎りなら焦げ成分、浅煎りなら渋み系ポリフェノールが出やすく、古い豆なら酸化による重さが混ざります。

つまり、味の種類は違っても「溶けすぎ」や「温度・挽き目のミスマッチ」が根っこでつながっているんです。

だからこそ、湯温を少し下げる・挽き目を1段階戻す・微粉を軽く払う。 この3つさえできれば、えぐみはほとんど防げます。

コーヒーの“えぐみ”って何?どんな味のこと?

えぐみは「焦げ」「渋み」「過抽出(溶けすぎ)」が重なったときに出る、後味の濁りのことです。

苦味や酸味と違って、飲み込んだあとにじわっと残る“舌の奥の重さ”が特徴です。

筆者:たくみ

ここでは、似ているようで全く違う「雑味」と区別しながら、えぐみの正体をわかりやすくします。

「雑味」と「えぐみ」は別物

雑味はコーヒー全体の“余計な風味”をまとめた広い言葉で、酸化・汚れ・焦げ・微粉など、いろんな原因が混ざった状態を指します。

一方でえぐみは、後味に特化した“ピンポイントな不快味”です。 同じ苦味でも、口に含んでいる時ではなく飲み終わってから不快感が残るのが大きな違いです。

雑味とえぐみの違い(ざっくり比較)

雑味味全体の濁り。酸化や汚れなど幅広い原因。
えぐみ後味に残る不快な重さ。焦げ×渋み×溶けすぎが主因。

えぐみは“焦げ+渋み+過抽出”が重なった味

えぐみに近い味を無理やりひと言で例えるなら、 焦げた苦味に、木の皮のような渋さが少し混ざった感じです。 (とはいえ、実際の味はもう少し複雑ですが…)

これは、挽き目が細かすぎたり、湯温が高すぎたりすると、苦味・渋み・油分などが必要以上に溶けてしまう(過抽出)ことが原因。

特にペーパーの底に溜まる微粉は溶け方が速いので、えぐみを一気に増やします。

後味が残る・舌にまとわりつく時の特徴

えぐみは、飲んだ瞬間より飲み終わった後にピークが来る味です。 舌の奥や喉の手前に、じわっとした重さやザラっとした感覚が残るなら、それはえぐみの典型的なサイン。

筆者:たくみ

私自身、昔は「なんか最後だけ変な味だな…」と思う程度でしたが、温度と挽き目を整えたらスッと消えたので、原因が分かると改善は本当に早いんですよね。

えぐみの味イメージ
・舌の奥で重く残る
・冷めるほど強まる
・香りは良いのに後味だけ濁る
・飲んだ直後より“後のほうが不快”

コーヒーのえぐみが出る原因はこの7つ

えぐみは「なんとなく出る味」ではありません。 家庭で起こるえぐみは、ほぼこの7つの原因のどれかに当てはまります。

どれも小さなズレですが、積み重なると後味が一気に濁るんですよね。

✔ えぐみの7大原因
1. 湯温が高すぎる(90℃超)
2. 挽き目が細かすぎる
3. 微粉が多すぎる
4. 豆が酸化・古い
5. チャフ(皮)が焦げる
6. 抽出が長すぎる(過抽出)
7. コーヒーメーカーの長時間保温

① 湯温が高い(90℃超えで一気に過抽出)

沸騰直後(95〜100℃)のお湯は、成分が溶けるスピードが異常に速い温度帯です。 香りが出る前に苦味・渋みが一気に出てしまい、後味が濁りやすくなります。

目安は85〜92℃前後。 キッチンでできる簡単な調整は「沸騰後30〜40秒置く」だけでOKです。

② 挽き目が細かすぎる(微粉も増える)

細挽きは湯と触れる表面積が増え、成分が溶けやすくなるため、 苦味・渋み・油分が必要以上に出やすい=過抽出へ一直線になります。

特に家庭のミルは粒度が安定しづらく、細かいほど微粉(細かすぎる粉)が増えます。 えぐみで悩む人の多くが「細挽き寄り」になっているケースが多いですね。

③ 微粉が多すぎる(ザラつきの原因)

微粉は“溶けやすさの塊”のような存在です。 粒が小さいほど湯が当たった瞬間に成分が出て、苦味・渋みが濃く抽出されやすくなります。

ペーパーの底に砂のようにたまる量が多いほど、えぐみの原因になります。 茶こしで軽く振るだけでも改善の効果がとても大きいです。

④ 豆の酸化・古い豆(後味が重くなる)

焙煎から時間が経つと酸化が進み、油分が劣化して重たい後味が出やすくなります。

密閉されていても、常温保存が長いと苦味の角が立ち、冷めるほどえぐみが強まる傾向があります。

家庭なら「開封後10〜14日以内」がひとつの目安です。

⑤ チャフ(シルバースキン)の焦げ

豆の表面に付いている薄皮(チャフ)が粉に多く混ざると、 抽出中に焦げのような風味が抽出液に移り、後味が濁りやすくなります。

手で軽く払うだけでも十分で、これだけで味のクリアさが変わる日があります。

⑥ 過抽出(抽出時間が長すぎる)

抽出が長すぎると、最初に出る甘味・酸味よりも、 苦味・渋み・雑味系の成分が後半にどんどん溶け出すようになります。

ドリップなら2分30秒〜3分30秒の範囲に収まると安定しやすいです。

⑦ 長時間保温で劣化(ドリップ機に多い)

抽出後のコーヒーを加熱保温すると、成分が劣化し、 苦味・焦げ・えぐみがどんどん増えます。

保温は30分以内にとどめるのが無難です。 家のコーヒーメーカーで「えぐい」と感じる理由の多くがこの保温です。

原因別のざっくりイメージ
・湯温が高い → 苦味と渋みが一気に出る
・細挽き/微粉多い → 過抽出まっしぐら
・古い豆 → 重たい後味
・チャフ → 焦げっぽい風味
・長時間保温 → 劣化して濁る

今日すぐできる“えぐみゼロ”の即効改善ワザ

ここからは、家庭でえぐみが出る原因を“最短で断つ方法”だけをまとめます。 特別な器具は不要で、どれも1〜2分あれば試せるものばかりです。

筆者:たくみ

私自身、この4つをルーティン化しただけで、えぐみがほぼ出なくなりました。

沸騰後“30秒置く”だけで味が整う

家庭でえぐみが出る理由の8割は湯温です。 沸騰直後の100℃近いお湯は、コーヒーに触れた瞬間に苦味・渋み・焦げ成分が急激に溶け出す温度帯

特に深煎りは油分が出やすいので、この温度帯だと後味の重さが一気に増します。

沸騰したら30〜40秒置く → 約92〜94℃。 これだけで“甘さ → コク → 苦味”の順にバランスよく抽出されるようになります。

● 家庭でやりがちなNG例
・鍋で沸騰 → そのまま注ぐ
・細口ケトルに移さず直ドリップ
・沸騰させた後に再加熱してしまう

筆者:たくみ

ちなみに、深煎りなら85〜90℃でも安定します。 夜コーヒーで「重い…」と感じる日は、温度を少し落とすだけで丸くなりますよ。

挽き目を1段階だけ粗くする

えぐみの根っこは“溶けすぎ”です。その代表が挽き目の細かさ。 細挽きほど表面積が増え、わずかな湯量でも苦味・渋み成分が出やすくなります。

家庭のグラインダーは粒度のばらつきが大きいため、細挽きにすると微粉の割合が跳ね上がるのが厄介なポイント。 これがえぐみの「2段攻撃」になってしまうんですよね。

● “1段階粗く”の効果
・過抽出のリスクが一気に減る
・微粉が自然に減る
・後味の濁りが消える

いきなり大きく変える必要はなく、まずは1クリックだけ粗くで十分。 大きく粗くすると今度は味が薄くなるので、少しずつがちょうどいいです。

微粉は茶こしで一振り(最強コスパ)

微粉は“えぐみブースター”のような存在です。 表面積が大きく溶けやすいので、湯が触れた瞬間に濃度が跳ね上がります。

味が濃いのではなく“重たい後味になる”のは、この微粉が原因なことが多いです。

茶こしに挽いた粉を通すだけで、底に溜まる細かい粉が数グラム単位で減ります。 実際、これだけで「ザラつき → ほぼゼロ」になる日も珍しくありません。

筆者:たくみ

安価な電動ミルを使っている人は、まずここを優先すると効果が大きいです。

チャフは手で軽く払うだけで十分

チャフ(薄い皮)は、焦げやすい成分が多く、粉に混ざると後味の濁りにつながります。 特に深煎り豆はチャフが剥がれやすく、意外とたっぷり残っています。

ポイントは“完璧に取ろうとしないこと”。 軽く振って落ちるぶんだけで十分で、味の透明感がしっかり変わります。

● えぐみの改善度(体感)
湯温調整:★★★★★
挽き目調整:★★★★☆
微粉カット:★★★★★
チャフ除去:★★★☆☆

どれか1つでも味が変わりますが、湯温+微粉のセットは即効性が抜群。 「最近ずっとえぐい…」という日ほど、この2つを優先してください。

家庭でコーヒーがえぐみやすくなる“よくあるミス”

ここでは「なぜ家庭だとえぐみが出がちなのか?」を、生活習慣の視点からまとめます。

ここでは、改善ワザと違って、ここは“起きている行動パターン”に焦点を当てました。

ガス火で沸騰→そのまま注ぐ“朝のルーティン”

忙しい朝は、お湯を冷ます時間がとれずいつも熱湯で淹れてしまうことがよくあります。 この“生活の癖”が、えぐみの最も多い原因です。

冷ましていないつもりがなくても、習慣として無意識にやってしまう人が多いんですよね。

安いミルを使う日は微粉が増えやすい

家庭では「とりあえずこのミルでいいか…」と、粒度が不安定なミルを使う日があります。 この“器具選びのゆらぎ”が、毎回味が変わる理由になりがちです。

特に平日の朝は細挽き寄りになりやすく、休日はゆっくり淹れるので粗めになるなど、 同じ豆でも味が安定しない生活リズムがえぐみを招きます。

豆を買いすぎて使い切れず→酸化している

スーパーで安い時にまとめ買い → ゆっくり消費。 家庭ではこれが自然と起きやすく、結果的に酸化が進んだ豆を使う期間が長くなるんです。

保存の知識よりも“買う量の調整”が大切で、100gの小容量にすればえぐみの発生率は一気に下がります。

えぐみは技術の問題だけでなく、生活習慣の小さな積み重ねでも簡単に生まれます。 ここに気づくと改善が一気に楽になります。

症状別にわかるコーヒーのえぐみ原因

えぐみは「味の出方」を見ると、原因がかなり正確に絞れます。 ここでは、抽出の状態や豆の劣化を“味の変化から逆算する”診断パートとしてまとめました。

改善ワザとも、よくあるミスとも違う「症状 → 原因 への最短ルート」です。

✔ 気になる症状を選んでください
・舌の奥だけ苦く、後味が長引く
・飲んだ直後は普通なのに後半だけ濁る
・最初から最後まで苦さが突出する
・口当たりがザラっとする

舌に残る重さ → “温度の上振れ”か“抽出後半の渋み”

舌の奥にだけじわっとした重さが残る場合、 抽出全体ではなく“後半だけ溶けすぎている”サインです。 これは湯温や時間だけでなく、抽出の後半に起きる成分の偏りが原因です。

特に深煎りでは、後半に焦げ由来の苦味成分(メラノイジン)が出やすく、 浅煎りでは渋み系ポリフェノールが後半に集中しやすいという性質があります。

つまり、前半の味が良くても後半で一気に崩れるタイプのえぐみです。

● 原因の絞り込み
・沸騰直後の高温 → 後半で苦渋みが一気に増える
・抽出時間の長さ → 後半で溶けすぎる
・深煎りの焦げ由来の苦味が後半だけ強まる

後味が気持ち悪い → “豆の酸化”がほぼ確定ライン

「飲んだ瞬間は普通なのに、後味だけ妙にネバっと残る」 こうした後味特化の不快感は、豆の状態に原因があるケースが非常に多いです。

酸化した豆は油分が劣化して、舌に“ベタッ”と貼りつくような重さを残します。 えぐみというより“コクが濁った感じ”になり、冷めるほど強まるのが特徴です。

これは抽出技術ではなく、豆の鮮度そのものの問題なので、 他の改善ワザをどれだけ試しても後味だけ改善しない日があります。

● 原因の絞り込み
・開封から時間が経っている(10〜14日以上)
・袋の中で油分が目立つ(深煎り豆)
・粉にした後、香りが弱い

苦すぎる → “挽き目の寄り過ぎ”か“焦げ成分の突出”

一口目から苦さが前に出続ける場合、 これはえぐみではなく、より純粋な「苦味の過多」です。 つまり、抽出のコントロールが“苦味側に偏りすぎている”状態。

原因はほとんどが挽き目の細かさのブレです。 家庭のミルは、クリック1つの違いで「薄い → ちょうど → 苦い」まで揺れます。 深煎りなら、焦げ成分が多いので1クリックの差がさらに強調されます。

● 原因の絞り込み
・細挽き寄りになっている
・深煎りを高温(95℃以上)で淹れている
・抽出後半で粉床が動き、溶けすぎた

ザラつく → “微粉が多すぎる日”の典型サイン

口当たりに細かい砂のようなザラつきが残るのは、 抽出技術ではなくミルの粒度が乱れている日に起きる現象です。 これはえぐみというより「物理的な飲みづらさ」に近い状態。

微粉は成分が濃く出るだけでなく、舌に直接残るため、 後味の重さを倍増させる“二段攻撃”になります。

● 原因の絞り込み
・安価なミルで粒度が安定しない
・深煎りを細挽き寄りで挽いている
・ペーパーの底に黒い微粉が溜まる

症状→原因の“逆引き”まとめ

症状正体ほぼ確実な原因
舌の奥で重い後半の抽出だけ濃くなる湯温の上振れ/抽出時間過多
後味だけ不快油分が劣化して舌に残る豆の酸化
最初から苦すぎ抽出が“苦味側”に偏っている細挽き/深煎り×高温
ザラつく微粉の物理的残留安ミル/深煎りの微粉過多

えぐみは“原因を当てに行く”より、症状から逆算する方が正確です。 当てはまる症状が分かった時点で、改善すべきポイントも自動的に決まります。

えぐみが出にくいコーヒー豆と出やすいコーヒー豆の違い

同じ淹れ方でも「今日はなんかえぐいな…」という日がありますよね。 その大きな理由のひとつが、豆の種類・焙煎度・精製方法の違いです。

ここでは専門的すぎず、でも“家庭で選ぶ時に迷わないレベル”でしっかり整理します。

大前提として、えぐみは豆そのものの性質+抽出条件の組み合わせで発生します。

つまり、えぐみが出にくい豆を選ぶと、同じ淹れ方でも失敗しにくくなります。

浅煎りは酸味が出やすく、深煎りは焦げ苦味が出やすい

焙煎度によって「何が抽出されやすいか」が大きく変わります。 えぐみとの関係は次の通りです。

● 焙煎度とえぐみの関係
浅煎り → 渋み・酸味が強調されやすく、過抽出でえぐみに転びやすい
中煎り → 甘味・コク・酸味のバランスが安定し、えぐみが最も出にくい
深煎り → 焦げ由来の苦味成分が多く、湯温の上振れで一気にえぐくなる

特に深煎りは、細胞構造が壊れて多孔質になるため、 成分が溶けるスピードが浅煎りの約1.3〜1.5倍と言われています。 つまり、温度と接触時間の影響を強く受けるわけですね。

「同じレシピなのに深煎りだけえぐい…」という日は、 ほぼ湯温か抽出後半の濃度過多です。 深煎りは85〜90℃あたりが安定ゾーンになります。

ウォッシュド精製はクリア、中米豆は安定しやすい

豆の精製方法も、えぐみとの相性がはっきり分かれます。 特に初心者ほど、ここを意識すると味のブレが少なくなります。

● 精製方法とえぐみの出方
ウォッシュド(水洗式) → 雑味が少なくクリア。えぐみが出にくい
ナチュラル → 果実の風味が強いが、抽出が長いと渋みが残ることも
ハニー → コクは強いが、抽出がブレると後味が重くなりやすい

特にウォッシュドは、果肉をしっかり洗い落としてから乾燥させるため、 味がブレにくく、抽出の失敗がえぐみに直結しづらい特徴があります。

中米(グアテマラ・コスタリカ・ホンジュラスなど)のウォッシュドは、 家庭で扱うと特に安定感が抜群です。

焙煎度が強い豆は“えぐみリスク”が少し高め

深煎りは香ばしさが魅力ですが、えぐみリスクも同時に高まります。 理由は3つあります。

  • ① 焦げ成分(メラノイジン)が多く、苦味が強調されやすい
  • ② 油分が表面に出る量が増え、酸化しやすい
  • ③ 細胞壁が壊れて成分が溶けやすい(過抽出しやすい)

特に②の「酸化しやすい」は家庭では致命的で、 深煎りを200gで買う → 使い切れず酸化 → 後味だけ毎回重い というパターンが非常に多いです。

● 深煎りを楽しむコツ
・100gの小容量を買う
・淹れるときは85〜90℃に抑える
・抽出を長引かせない

筆者:たくみ

深煎りが悪いのではなく、「扱いがシビア」なだけなんですよね。 中煎りウォッシュドの中米豆が“えぐみゼロの安定型”で、 深煎りは“調整次第で大きく化けるタイプ”です。

コーヒーのえぐみに関する悩みとその解決法

ここでは、読者から特に多い “具体的な悩み” をまとめて、 原因→どう直すか を最短で整理しました。

コーヒーが舌に残る原因は?

舌の奥にだけ重さが残るのは、抽出後半で濃度が急に上がっているサインです。

見た目では分かりませんが、後半は渋み・焦げ由来の苦味が強く溶けるため、 前半が良くても「最後だけ崩れる」ことがあります。

  • 湯温が高すぎる(95〜100℃)
  • 抽出時間が長すぎる
  • 深煎りで焦げ成分が後半に集中している

改善: 沸騰後30〜40秒置く/3分以内の抽出にする/深煎りは85〜90℃で淹れる

苦く感じるときの対処は?

一口目から苦味が前に出るときは、抽出条件が「苦味側に寄り過ぎています」。 これはえぐみではなく、純粋な苦味のオーバー。

  • 挽き目が細すぎる
  • 深煎りを高温で淹れている
  • 抽出が長い(3分半〜)

改善: 中挽き寄りに戻す/深煎りは温度を下げる/蒸らしを短くする

チャフ(シルバースキン)はどう除去する?

チャフは“薄い皮”ですが、焦げ付きやすく、雑味の基となる繊維質が多い部分です。 混ざりすぎると焦げ臭・えぐみ・濁りの原因になります。

とはいえ「全部取りきる必要」はありません。

  • 手で軽く振って落ちるぶんだけで十分
  • 深煎りほどチャフが残りやすい
  • チャフが多い日は後味が重くなりやすい

改善: 挽く前に豆をボウルで軽く振る/焙煎直後の豆は避ける

雑味を取るには?

雑味はえぐみよりも“広い概念”で、複数の失敗が混ざったときに起きます。 家庭で多い雑味の正体は、微粉・酸化・湯温の乱れの3つです。

  • 微粉が多い(ザラつき+過抽出)
  • 古い豆で油分が劣化
  • 温度が合わず、成分が偏って溶けている

改善: 微粉除去/新鮮な豆/85〜92℃の温度帯を守る

渋みを抑えるには?

渋みは“過抽出の一歩手前”でよく発生します。 特に浅煎りで渋みが出たら、粉が細かい or 温度が高いのどちらかです。

  • 浅煎りは渋み成分が後半に出やすい
  • 高温だとポリフェノール系が濃く出る

改善: 抽出時間を短くする/挽き目を1クリック粗くする/温度を下げる

アイスコーヒーだけえぐいのはなぜ?

アイスは濃いめに抽出する必要があるため、過抽出リスクが高いのが理由です。 氷で冷やすことを前提にするので、ホットより抽出が濃くなり、微粉の影響が2倍以上出ます。

  • 濃度が高い → えぐみ成分が際立つ
  • 微粉が強く味に出る
  • 深煎りが酸化しやすく、後味が重くなりやすい

改善: 挽き目を粗くする/微粉を落とす/深煎りは85〜88℃で抽出

● まとめ:悩み別の最短ルート
・舌に残る → 温度と抽出後半を見直す
・後味が重い → ほぼ酸化。豆の状態を疑う
・苦すぎる → 挽き目と深煎りの温度帯
・ザラつく → 微粉が多い日
・アイスがえぐい → 濃度と微粉の影響が倍

筆者:たくみ

悩みをひとつずつ分解すると、えぐみの原因は想像以上にシンプルで、 家庭でも再現性高く改善できます。

えぐみを防ぐために今日からできること

ここまで原因と改善策を細かく見てきましたが、 「結局、毎日の中で何をすればいいの?」という人のために、 えぐみを確実に防ぐ4つの“最短アクション”だけをまとめておきます。

どれも習慣化すると、家庭のコーヒーが安定して美味しくなります。

まずはこの4つだけ意識してみてください。 余計な知識はいりません。えぐみはこれだけでほぼ出ません。

✔ 今日からできる4つの基本
1)沸騰後30〜40秒置く(温度の暴走を止める)
2)挽き目は“中挽き寄り”で揃える(細かさのブレを防ぐ)
3)微粉は茶こしで軽く一振り(過抽出の初動を止める)
4)豆は100g〜200gの少量で買う(酸化を避ける)

特に湯温と微粉はその日の味を左右する“二大要因”で、 ここを整えれば抽出に多少ムラがあってもえぐみは出にくくなります。

逆に言うと、この2つさえ整えば、 器具が高級かどうか、スキルがあるかどうかは関係なく、 家庭でもクリアな味に安定しやすいんですよね。

もし迷ったら、まずは「温度 → 挽き目 → 微粉」の順番で調整してみてください。 この3つを触るだけで、コーヒーの後味は驚くほど変わります。

今日の一杯から、えぐみのない“すっきりした後味”をぜひ実感してみてください。

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