うっかり「粉だと思って買ったら豆だった…」という失敗、意外と多いんですよね。しかも、家にミルがなければ一瞬で途方に暮れてしまいます。
ただ、落ち込む必要はありません。ほとんどの場合、家にあるものでそのまま飲めますし、味も思った以上に整います。
結論から言うと、豆のままでも“今すぐ飲む”方法は3つだけ。しかも特別な器具はいりません。袋とめん棒、またはお茶パックがあれば十分なんです。
筆者:たくみ私もミルなし生活の頃に同じ失敗をして、慌てて色々試したことがありますが、落ち着いて手順を踏めばちゃんと楽しめました。
このあと、最短で飲むための手順、家にある道具で代用する方法、避けたほうがいい失敗例、さらにミルがないときでも美味しくする調整テクまで順番に紹介していきます。
あなたの豆もしっかり使い切れるはずです!
間違えて豆を買ったときの最適解
焦ると判断がブレやすいので、まずは「最短で飲む」「家にあるもので挽く」「どうにもならない時の逃げ道」の3つだけを押さえておくとラクです。
ここが整理できると、豆を買い間違えた瞬間の不安がすっと消えます。
すぐ飲みたいときに試せる最短ステップ
急いでいるなら、豆を“とりあえず飲める状態まで”砕いて浸すのが最短です。
粒がそろっていなくても、浸漬法は味のムラが目立ちにくいんですよね。
筆者:たくみ私も初めて豆を間違えて買った日は、めん棒すらなくて瓶の底で叩いて作りましたが、それでもちゃんと飲めました。
まずは袋のまま軽く叩いて砕くことから始めます。粉というより“荒いかけら”のような状態でOKです。
このあと、お茶パックに入れて熱湯を注ぎ、3〜4分放っておくだけで簡易版のフレンチプレスのように味がまとまります。
お茶パックがない場合でも、耐熱カップに直接入れて沈殿を待てば飲めるので、とにかく「細かくできたら前に進む」くらいの気持ちで大丈夫です。
家にある道具で代用できるかを把握する
少し時間があるなら、家の中に“豆を砕けそうなもの”がないか落ち着いて探してみてください。
わざわざ専用ミルを持っていなくても、身の回りのものが意外と役に立ちます。
例えば、瓶の底・木べら・ナッツを砕くときの小さなハンマー、どれでも十分代用になります。袋を二重にして叩くと飛び散りにくく、粒度も少しそろいやすくなります。
もし、すり鉢があるなら一段階レベルアップです。砕いた豆の粒を少し整えるだけで、雑味が出にくくなり、浸した時の味も落ち着きます。
筆者:たくみメーカーが推奨しているわけではありませんが、緊急時には一番安定しやすい方法です。
そして忘れがちなのが抽出に使える“袋類”のチェックです。お茶パック、だしパック、目の細かい茶こしがあれば、後処理がグッと楽になります。
特にお茶パックは「豆を入れて浸す」だけなので、ミルなし生活でもかなり頼れる存在になります。
道具がない人がまずやるべき行動まとめ
本当に何もなかったとしても、飲む方法は残っています。ここでは、あれこれ探し回る前に抑えておきたい“3つの行動”を少し丁寧にまとめます。
① 砕ける物を一つだけ探す
探すのは「叩いても割れないもの」ひとつで十分です。瓶の底・マグカップの底・缶詰・木べら。これらの中から1つだけ見つかれば前に進めます。
② 砕けないと判断したら“浸す方式”へ切り替える
豆のまま熱湯に浸すと、完全とは言わないまでも香りとうま味は出ます。
底に沈んだら、そっと上澄みを飲めば問題ありません。味はやや軽めですが、ちゃんとコーヒーになります。
③ 余った豆は必ず保存しておく
一度開封した豆は空気に触れやすく、劣化スピードが上がります。密閉容器かジッパー袋に移し、直射日光を避けて保管しておくと“後日の再チャレンジ”でも美味しく使えます。
家にあるもので代用できる!豆のままでも淹れられる方法
ミルがなくても、家にある物を少し工夫するだけでコーヒーは十分淹れられます。
ここでは「実際に再現しやすい方法」に絞って、順番に深く掘り下げます。専門器具がなくても形になるので、気負わず進めてみてください。
袋+めん棒で粗挽きにする手順
まず試したいのが、豆を袋のまま粗く砕く方法です。ポイントは、粉に近づけるのではなく「粒を小さく割る」こと。
これだけでお湯と触れる面積が増えて、味がしっかり抽出されます。
やり方はとてもシンプルです。豆が入った袋を二重にして空気を抜き、平らな場所に置いたら、めん棒や瓶の底でゆっくり力をかけます。
このとき、上から一気に叩くより「転がすように押しつぶす」と粒度が安定しやすいんですよね。
叩きつけると袋が破れやすいので、最初は弱めに押して、途中から少しずつ力を加えていくのが安心です。
狙う粒度は粗挽き〜中粗挽き程度で十分。見た目が粗くても、浸漬法(つけ置き)なら味はまとまるので、完璧を目指さなくて大丈夫です。
すり鉢で粒度をそろえる
もし家にすり鉢があるなら、使わない手はありません。砕いた豆の粒を揃えることで、抽出のムラが減り、雑味が出にくくなります。
メーカーがコーヒー豆用に推奨しているわけではありませんが、緊急時に「味を安定させる」という目的ならとても役に立ちます。
まず、袋で粗く砕いた豆をすり鉢に移し、中央に寄せます。あとは円を描くように優しくすりつぶしていきます。
このとき、強く押しつぶしすぎると細かい粉が出てしまい、浸した時に苦味が強く出ることがあります。ほどよく粒が砕け、表面が角ばらず丸みに近づけばOKです。
粒度が整っているだけで、同じ浸漬法でも香りの出方が変わるので、ほんの1〜2分手をかけるだけで仕上がりが違ってきます。
お茶パックで手軽に抽出する
砕いた豆を使うときは、お茶パックが驚くほど便利です。コーヒー粉をお湯に浸す「浸漬法」はメーカー(キーコーヒー)も紹介している抽出方法で、道具がなくても安定しやすいんです。
お茶パックに入れておけば後片付けも数秒で終わるので、ミルなし生活の味方になります。
手順はシンプルで、砕いた豆をパックに入れ、耐熱カップへ。90℃前後のお湯をそっと注ぎ、3〜4分置くだけです。
途中で軽く揺らすと味が早く整いますが、濃くなりすぎそうならそのまま置いておくだけでも大丈夫。飲む直前にパックを静かに取り出せば、雑味が残りにくく、香りも十分立ちます。
「味が軽いかな?」と感じたら、浸す時間を30秒ほど長くするだけで整います。細かく考えなくても、直感的に調整しやすいのもこの方法の良いところです。
迷わないための“最終ステップ”
ここまで読んで「結局どう動けばいいの?」となりやすいので、行動だけをまとめます。
- ① 袋のまま砕く:二重にして、めん棒 or 瓶の底でゆっくり押しつぶす。
- ② 粒を整える(あれば):すり鉢で軽く均一にする。やりすぎない。
- ③ お茶パックで浸す:砕いた豆を入れて、90℃のお湯で3〜4分。
この3ステップなら、ミルがなくても安定した味に近づけますし、後処理も簡単です。まずは“砕く→浸す”の流れだけ押さえておけば大丈夫です。
失敗しやすいので避けた方がいい代用方法
豆をなんとか砕こうとして「これならできそう」と思える道具でも、実はリスクが高かったり、メーカーが明確に非推奨としているものがあります。
ここで線引きをしておくと、安心して代用方法に進めます。
ミキサーの刃が欠けやすい理由
ミキサーは水分を含んだ食材を回転させて切る構造のため、コーヒー豆のような乾いた硬い粒を砕く前提で作られていません。
タイガー・象印・パナソニックなど、複数のメーカーが「乾物やコーヒー豆は刃こぼれやモーター故障の原因になる」と注意書きを出しています。
乾いた豆は滑らず、その場で刃に硬い衝撃が加わるため、負荷が一点に集中しやすいのが理由です。
空回りするとモーターの発熱も強くなり、機械の寿命にも影響します。短い時間なら大丈夫…と感じても、実際は修理代のほうが高くつくケースが多く、代用としては現実的ではありません。
すり鉢が現実的でないと言われる根拠
すり鉢は「できなくはない」代用品ですが、味を安定させるという意味では難しさがあります。
まず、粒度が揃えにくく、細かい粉が混ざりやすいので、苦味が強く出やすくなります。
コーヒーの抽出は粒度のムラに敏感なため、味が安定しにくいんですよね。
さらに、乾燥した豆は逃げやすく、押しつぶしながら擦る工程が続くため、1杯分でも3〜5分ほど時間がかかります。
メーカーがコーヒー豆用に推奨しているわけでもないので、「緊急時の応急対応」としては使えるものの、毎回の代用としては現実的ではありません。
スーパーの無料ミルが使えないケース
「スーパーで挽いてもらえばいい」というアイデアも浮かびやすいですが、実はほとんどの場合使えません。
カルディ、スターバックス、タリーズなどの店舗では、基本的に“店で購入した豆のみ”挽くサービスを提供しており、持ち込み豆は断られるのが通常です。
理由は、他店豆を挽くとミル内部に残った粉が混ざり、品質管理や異物混入のリスクが発生するためです。店舗側としては当然の対応であり、こちらも代用策としてはほぼ成立しません。
これらの方法は、どれも「一見できそうでも、実は失敗しやすい」ケースばかりです。ここを避けておくだけでも、ミルなしで淹れる作業がぐっと安全でスムーズになります。
美味しく飲みたい人向けの正解|小型ミルの選び方
代用品でなんとか飲めても、「味を安定させたい」「せっかく豆を買ったなら美味しく飲みたい」と思ったら、小型ミルをひとつ持っておくのがいちばんの近道です。
高価なモデルでなくても十分で、むしろ2,000〜3,000円台のコンパクトなタイプでも味がガラッと変わります。
筆者:たくみ私も最初は気まぐれで電動ミルを買ったんですが、毎回の味がブレなくなって驚いた記憶があります。
ミルがあると味が安定する理由
コーヒーの味を決める大きな要素のひとつが「粒度(挽き目)」です。
粒度がバラバラだと抽出のムラが起きて雑味や渋みが出やすいです。
逆に、粒が揃っているだけで味がすっきりし、いわゆる“安定した一杯”になりやすいんです。
さらに、粉にすると空気に触れる面積が増え、酸化が一気に進みます。ミルがあれば、淹れる直前に必要な量だけ挽けるので、豆の劣化を最小限にできるのもポイントです。
粗く砕いただけの豆(代用法)は粒がそろわないため、どうしても味がブレやすくなります。味のばらつきが気になる人は、ミルを使う方が後悔が少ないです。
手挽きと電動の違いを理解するポイント
ミルを選ぶときに迷いやすいのが「手挽きか電動か」。それぞれに良さがありますが、使う場面をイメージすると選びやすくなります。
| 項目 | 手挽きミル | 電動ミル |
|---|---|---|
| 粒度の均一性 | ◎(臼式は特に安定) | △〜◎(プロペラ式はムラが出やすい) |
| 時間 | 1杯分は少し手間 | 数秒で完了 |
| 摩擦熱 | ほぼなし | プロペラ式は熱が出やすい |
| 収納性 | ◎(棚にすっと入る) | ◎(小型モデルなら十分) |
毎日飲む人や、忙しい朝にサッと準備したい人は電動が快適です。
逆に、ゆっくり淹れたい日やキャンプでも使うなら手挽きのリズムが心地良かったりします。あなたはどちらが合いそうでしょう?
一人暮らし向けコンパクトモデルの特徴
一人暮らしなら、大型タイプを買う必要はありません。むしろ、以下のポイントを押さえた“コンパクトミル”がちょうどいいです。
- キッチンに置きっぱなしでも邪魔にならない大きさ
- 1回で1〜2杯分だけ挽ける設計
- 掃除が簡単で粉残りが少ない
- 操作がシンプル(ワンタッチ・ダイヤル式など)
特に電動ミルは、2,000〜3,000円台でも“プロペラ式の弱点”がかなり改良されているモデルが増えていて、普段使いには十分です。
手挽きならHARIOやKalitaの小型タイプが、粒度の安定と持ち運びやすさのバランスが良いんですよね。
ここが一番のメリット
代用品で頑張るより、小型ミルを1つ置くほうが「失敗しない味」を作りやすいです。何より、豆の香りが立つので満足度が段違いです。
迷ったら、まずはコンパクトな電動ミルから。1杯分が数秒で挽けて、日常のコーヒーが驚くほどラクになります。
ミルなしでも美味しくするための味調整テク
めん棒やすり鉢で砕いた豆は、どうしても粒がそろわず“粗め寄り”になりがちです。ただ、少し工夫するだけで味はしっかり整います。
ここでは、ミルがなくても満足度を上げるための現実的な調整ポイントだけをまとめました。
粗くなりすぎたときの濃さ調整
粗挽きに寄りすぎると、どうしても抽出が弱くなって味が薄く感じやすいんですよね。そんなときは、次の3つを試すと味が締まります。
- 粉の量を1〜2g増やす(標準10g → 11〜12g)
- 浸す時間を30〜60秒だけ延ばす
- お湯を“少しだけ”ゆっくり注ぐ(浸漬式の場合は注ぎ切らず待つ)
特に浸す時間の調整は扱いやすく、「薄い → ちょい長め」「濃い → 早めに引き上げる」で味がコントロールできます。私も粗めの粉で淹れるときは、30秒刻みで調整することが多いです。
抽出時間で味を整えるコツ
抽出時間は味の方向性を大きく決めます。キーコーヒーの説明でも、抽出時間が長いと雑味・渋みが出やすいとされています。
代用粉は粒度ムラが出やすいので、時間調整はかなり効果的です。
- スッキリめにしたい → 2分30秒〜3分
- コクがほしい → 3分30秒〜4分
- 苦味を抑えたい → 早めに引き上げる
浸漬(お茶パック・急須)で淹れる場合は「3分を基準」にして、上下30秒で調整すると失敗が少ないです。
お湯の温度で雑味を抑える方法
温度は味の輪郭に直結します。HARIOの情報では「高温だと苦味が出やすく、低温だと酸味が強く出る」とされています。代用粉は細かい粉が混ざりやすいので、温度での調整はとても有効です。
| お湯の温度 | 味の変化 | 使いどころ |
|---|---|---|
| 85〜88℃ | 酸味がやや強め/雑味が少ない | 浅煎り・軽めにしたいとき |
| 89〜92℃ | バランス◎/まろやか | 中煎り/代用粉の標準 |
| 93〜96℃ | 苦味・コクが出やすい | 粗挽きで薄くなったとき |
迷ったら90〜92℃前後が扱いやすいです。粗く砕いた豆は抽出が弱くなりやすいので、やや高めの温度が相性よかったりします。
100℃の沸きたてをそのまま注ぐと、雑味が強く出たり、香りが飛びやすくなります。沸騰後、数十秒だけ置くか、ケトルに移し替えると扱いやすい温度になります。
代用粉でも、味の方向性は「濃さ × 時間 × 温度」でしっかり整います。迷ったら、まずは“温度90〜92℃、抽出3分”を基準にして、1つずつ変えてみると自分好みの味が見えてきます。
間違えて豆を買わないための確認ポイント
ここまで読んで「次はもう失敗したくない…」と思った人へ。実は、豆と粉はパッケージを正しく見るだけでほぼ確実に見分けられます。
しかも難しい知識はいりません。買う場所ごとの“チェックする位置”さえ分かっていれば、再発はほぼゼロにできます。
豆と粉のパッケージで必ず見るべきポイント
コーヒーのパッケージには、実は「豆」か「粉」かを必ず表示するルールがあります。
消費者庁の公正競争規約でも、主要面へ明記するよう定められているため、見落としさえしなければ間違えることはありません。
| 項目 | 豆(コーヒービーンズ) | 粉(コーヒーパウダー) |
|---|---|---|
| 品名表示 | レギュラーコーヒー(豆) | レギュラーコーヒー(粉) |
| 豆の見た目 | 形がそのまま見える | 細かい粉で茶色い |
| 重さの印象 | やや軽く感じる | 密度があり重く感じる |
特に「品名」欄が最重要です。裏面に小さく書いてあることが多いので、購入前に必ずチェックしてください。
専門店・カルディ・スーパーでの見分け方
買うお店によって“間違えやすいパターン”が違います。ここでは、場所別に「ここだけ見ればOK」というポイントをまとめました。
- カルディ:豆のまま販売が多い。棚札に「豆/粉」の表示が 小さいので、必ずパッケージ裏で再確認。
- スーパー:粉のほうが多いが、スペシャルティ系は豆も並ぶ。透明窓つきパッケージは豆率が高い。
- 専門店:基本は豆。注文時に「粉にしますか?」と聞かれる店も多いので、遠慮なく希望を伝えると安心。
とくにカルディは「豆のまま/粉に挽く」を会計時に選ぶ形式があるため、慣れないと迷いやすい場所です。
オンライン購入時に気をつける表記
通販でいちばん多いのが、「写真は粉に見えたけど豆だった」という勘違い。オンラインでは写真よりも商品名・選択欄・仕様欄を見ることが必須です。
- 商品名に “豆” “Whole Bean” の表記があるか
- 挽き目の選択欄(粗挽き・中挽きなど)があるか
- 仕様欄に “粉” “中細挽き” などの表記があるか
挽き目選択がない商品は、ほぼ間違いなく豆のままです。Amazon・楽天のレビュー欄で「豆でした」と書かれているケースも多いので、迷ったら口コミもチェックしておくと安心です。
良いショップの見分け方
豆か粉かで迷わないためには、ショップの説明の丁寧さも大事です。良い店は共通して次の3つが明確です。
- 豆/粉が商品名に明記されている
- 挽き目の違い(粗・中・細)が分かりやすく説明されている
- 粒度や焙煎日の情報が記載されている
逆に、商品名があいまいだったり、粒度の説明がないショップはちょっと不親切かもしれません。ミルを持っていない人は特に、挽き目の説明があるショップを選ぶと失敗がぐっと減ります。
このチェックだけ覚えておけば、店でも通販でもほぼ確実に間違いを避けられます。次からは買い物がずっとラクになるはずです。
豆を買ってしまったときに役立つ使い道
「飲みきれないかも」「ミルがないから困った…」というときでも、コーヒー豆はいろんな形で使い切れます。
ここでは、日常で試しやすく、香りや風味をしっかり活かせる使い道だけをまとめました。無駄にせず最後まで楽しめます。
水出しコーヒー用として使う
ミルがないときでも、豆を粗めに砕ければ水出しコーヒーがかなり相性良いです。
水出しは熱を使わないため、粒度が多少バラバラでも味が荒れにくく、まろやかで飲みやすい仕上がりになります。
HARIOも「中細挽きが理想」としつつ、水出しは抽出が穏やかな分、粗めでも扱いやすいのがメリットです。
- 豆:水=1:10(例:50g → 500ml)
- コンビニの袋・めん棒で粗く砕く
- お茶パックやフィルターボトルに入れる
- 冷蔵庫で8〜12時間抽出
味はクリアで飲みやすく、浅煎りでも深煎りでもしっかり香りが出ます。夏場や夜に仕込んでおくと、翌朝の楽しみが増えますよ。
フライパンで軽くローストして香りを引き出す
「豆の香りが弱くなってきた」「古くなりそう」というときは、軽く温めるだけでも香りが立ちます。
いわゆる“再焙煎”ほど本格的にする必要はなく、フライパンに豆を入れて弱火で30〜60秒ほどゆするだけでOKです。
深めの煎りなら、温めるとナッツ系の香ばしさが強まり、浅煎りなら果実感がふわっと立ちやすくなります。
ミルがなくても、香りを楽しむアイテム(ポプリ・置き香り)としても使えるのが面白いところです。
- 弱火・短時間で焦がさない
- 色が変わるほど加熱しない
- 香りが立ったらすぐ火を切る
キッチンがほのかに香り、豆のよさをもう一度引き出せます。
とはいえ、これは“香りを楽しむ補助的な使い方”なので、食用としての品質を改善する目的ではない点だけは覚えておいてくださいね。
消臭剤として使う方法
焙煎されたコーヒー豆は多孔質構造で、UCCやキーコーヒーも消臭効果について触れています。特にアンモニアのようなニオイをよく吸着します。飲みきれない豆でも、生活の中でしっかり役立ちます。
- ● 小皿やガーゼ袋に入れて靴箱へ
- ● クローゼットに吊るしておく
- ● 車内の消臭として使う
- ● 冷蔵庫の隅に置く(結露しない位置)
香りが徐々に弱くなってきたら、フライパンで10秒だけ温めて復活させる方法もあります。消臭効果の持ち時間は環境によって変わりますが、1〜2週間ほど持つことが多いです。
飲むだけでなく、生活のいろんな場面で豆を活かせるのは嬉しいですよね。余ってしまっても、工夫次第でしっかり役立ちます。
よくある質問
「間違えて豆を買ってしまった」場面でよく出てくる疑問を、まとめて解消します。
ここだけ読めば、買った豆をどう扱えばいいかがひと目で分かります。
豆の賞味期限はどれくらい?
焙煎されたコーヒー豆は、空気に触れた瞬間からゆっくり劣化が始まります。
日本コーヒー焙煎業者連合会(JCRB)の目安では、豆の状態なら約1ヶ月、粉にすると約2週間が風味のピークとされています。
- 常温:1ヶ月が目安(豆のまま)
- 粉にした場合:2週間程度
- 長期保存したいなら冷凍が最適
ただし、味の劣化スピードは保存状態で大きく変わるため、早めに使い切るのがいちばん安心です。
豆が古かったときの使い道はある?
香りが落ちてしまった豆でも、活用できる場面は意外と多いんです。無理に飲まず、別の用途で使い切るのも立派な選択肢です。
- 靴箱・クローゼットの消臭剤として使う
- フライパンで10〜20秒温めて置き香りにする
- 観葉植物の土に少量混ぜて香り対策(入れすぎ注意)
- コーヒー染め(紙・布)に使う
飲用としては風味が落ちていても、生活の中ではまだまだ役立ちます。
挽き目はどれくらいがベスト?
挽き目は「どの器具で淹れるか」で決まりますが、ミルなしで代用する場合は中粗挽き〜粗挽き寄りが扱いやすいです。
- ドリップ:中挽き〜中細挽き
- フレンチプレス:粗挽き
- 水出し:中細挽き推奨だが、粗めでも可
代用法で砕いた粉はムラが出やすいので、「やや粗め」を意識すると雑味が出にくいです。
ミキサーやフードプロセッサーは使える?
結論は非推奨です。タイガー・象印・パナソニックなどのメーカーは、ミル機能のないミキサーでコーヒー豆のような硬い乾物を砕くと刃こぼれ・故障の原因になると明記しています。
- 刃が欠ける可能性がある
- 摩擦熱で香りが飛びやすい
- モーター負荷で故障リスク
どうしても試したい場合でも、商品説明や取扱説明書を必ず確認してください。
スーパーの挽きサービスは使える?
カルディ・スターバックス・タリーズなど、多くの店舗は「購入した豆のみ挽く」というルールです。他店の豆や持ち込み豆は基本的に断られます。
- 自店で買った豆 → OK
- 持ち込み豆 → ほぼ不可
- スーパーの無料ミル → 店舗により異なるが、持ち込み禁止が一般的
理由は、ミル内部に残る粉が混ざり品質管理が難しくなるため。期待しすぎないほうが安心です。
冷凍保存でどれだけ味が変わる?
冷凍保存は実はかなり効果が高く、UCCの実験でも「酸化を最も抑えられた保存方法」として紹介されています。
空気・光・湿気を遮断でき、風味の劣化を遅らせられます。
- 冷凍は2週間以上保存するときに最適
- 密閉容器・ジップ袋で空気を抜く
- 使うときは“常温に戻さず”冷凍のまま挽く
常温に戻すと豆が結露して水分を吸うので、香りが落ちる原因になります。冷凍→そのまま使用が一番失敗しません。
ここまで押さえておけば、豆を買う前も後も迷いにくくなります。困ったときに見返せる「ミニ辞書」として使ってください。
まとめ|豆を買い間違えても“すぐ飲める・無駄にしない”
豆を誤って買ってしまっても、慌てる必要はありません。袋とめん棒、お茶パックの3つがあれば、今すぐコーヒーを淹れられますし、味の調整も難しくありません。
実際、私もミルなしの時期に同じ経験をして、代用テクと調整のコツだけでしばらく乗り切っていました。
最後に、今日のポイントをシンプルにまとめます。
- 豆を買い間違えてもOK:袋+めん棒+お茶パックで即解決。
- 避けるべき代用は試さない:ミキサー・無料ミルの持ち込みはNG。
- 味は調整できる:粗さは抽出時間と温度でコントロール。
- 再発防止のコツ:パッケージの「豆/粉」表示だけ必ず確認。
- 余った豆も活用できる:水出し・軽いロースト・消臭剤に。
コーヒー豆の買い間違いは、誰にでも起こる小さなハプニングです。
ただ、そのおかげで新しい淹れ方を知れたり、ミル導入のきっかけになることもあります。
今日の豆が、あなたのコーヒー時間を少し楽しくしてくれますように。

